歯周病とは、歯ぐきなどの歯周組織に炎症が起こり、悪化すると歯を支える骨が溶かされて歯が抜けて落ちてしまう恐ろしい病気です。進行するにつれて歯ぐきの腫れ、出血、口臭などの自覚症状は出てきますが、虫歯とは異なりほとんど痛みがないため、軽く考えているうちに重度まで進行してしまうことも少なくありません。まずは歯周病の危険があるかどうか、以下のリストでチェックしてみましょう。
1つでも該当する項目があった方は、すでに歯周病にかかっている可能性があります。症状が深刻になる前に、早めの治療をおすすめします。歯周病は、日本人の5人に4人がかかっているといわれるほど身近な病気です。チェックリストに該当項目がなかった方も「自分は大丈夫」と思わず、歯周病は誰にでも起こりうる病気であることを認識して予防やケアを続けましょう。気になる症状が出たら、放置せずに二俣川の歯医者「こば歯科」にご相談ください。
進行段階 |
症状 |
歯肉炎
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歯ぐきに炎症が起きている状態です。ブラッシングの際などに出血しやすくなります。歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)の深さは、3mm程度です。 |
軽度歯周炎
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顎の骨が溶けはじめた状態。歯ぐきが腫れ、ブラッシングの際に出血が見られるだけでなく、冷たい水がしみたり口臭が出たりします。歯周ポケットの深さは、4mm程度です。 |
中等度歯周炎
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顎の骨が半分くらい溶けた状態で、歯を指で押すとグラつきます。歯ぐきの腫れや出血に加え、歯が浮くような感じがしたり、口臭が強くなったりします。歯周ポケットの深さは、6mm程度です。 |
重度歯周炎
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顎の骨の3分の2以上が溶けた状態です。歯のグラつきがひどくなります。歯ぐきが下がって歯根が露出するので歯が長く見えたり、歯と歯ぐきの境目から膿が出て口臭がよりきつくなったりします。この状態を放置すると、最悪の場合、歯が抜け落ちます。歯周ポケットの深さは8mm程度と非常に深くなります。 |
ブラッシング指導
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ごく初期の歯肉炎に対して行います。ご自宅で実践していただくように、一人ひとりのお口の環境に適した正しい歯磨き方法を指導します。 |
細菌検査
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遺伝子解析により、唾液と歯周ポケットに潜む検査目的菌(ここでは歯周病菌)を定量的に把握するための検査です。99.9%以上という精度の高さが特徴で、細菌に対してどのような薬剤が有効なのかを調べることができます。 |
スケーリング
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比較的軽度な症状の歯周病に対して行う処置です。「スケーラー」という器具を使って普段の歯磨きでは取り除けない、歯に付着したプラークや歯石を除去します。 |
歯科技工物の交換
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歯周病の進行によって破損したり汚染したりしている歯科技工物があった場合は交換を行います。その際に、使用する素材についてもご相談させていただきます。 |
フラップ手術
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中等度以上の進行した歯周炎に対して行う外科的処置です。局所麻酔をした後に歯ぐきを切開し、露出した歯根に付着しているプラークや歯石を除去します。また、感染した組織も取り除きます。 |
再生治療
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進行した歯周病によって溶かされてしまった顎の骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる治療法です。特殊な薬剤などを使用して組織の再生を促します。 |